特定の地域で暮らす住民や企業等の従業員を対象に、定期的な健康診断を実施しているケースは珍しくありません。
その中心的な役割を担っているのが、いわゆる健診センターと呼ばれる団体または組織です。
健診センターの業務では、身長や体重あるいは血圧等の測定、視力や尿そして心電図等の検査、さらに採血やレントゲン等による診断など、多種多様な検査項目を実施するケースが一般的です。
このような場所では看護師の活躍が欠かせません。
例えば血圧の測定や採血を直接担当するのは、まさに看護師の役割です。
さらに受診者への説明や受診後の生活指導、さらに検査終了後には機器類を片付けて消毒するのも、やはり看護師の役割になるのが一般的です。
その他にも内視鏡の介助や、医師のもとで診察の介助をすることもよくあります。
このように健診センターでの看護師の役割は重く多岐にわたりますが、一つの職場として見ると、幾つものメリットがあるのも事実です。
まず基本的には夜勤や残業がほとんどなく定時で退社できる上、土日祝日も休めることが挙げられます。
生活リズムが安定しているので、シフト制のある病棟勤務比べれば、理想的なワークライフバランスの実現が期待できます。
もう1つ見逃せないメリットは、基本的にルーチンワークが多く、精神的な負担が比較的軽いことです。
これは病棟勤務での急患や重病患者への対応のように、精神的なストレスを受けるシーンが少ないためです。
しかし、残業や夜勤がほぼないので収入は減るため、メリットと比較しながら働く場所を選ぶ必要があるでしょう。