看護師が活躍できる場所は、病院やクリニックといった一般的な医療機関だけではありません。
健康な人が来院する健診センターや献血ルームでも、健康診断や採血を行う医療従事者として活躍できます。
採血だけでなく、健康診断にも心電図検査など医療従事者しか関われない医療行為が存在するからです。
また、海外渡航者の感染予防対策や予防接種の世話をするトラベルクリニックで働くという道もあります。
トラベルクリニックも、海外赴任のため来院する人が対象で、患者の治療は行いません。
予防注射は医療行為なので、看護師が必要なのです。
それから、企業に就職して、産業看護師として社員の健康管理を行う看護師もいます。
産業看護師は、企業と雇用契約を結ぶ社員の扱いになるため、待遇も他の社員と変わりません。
さらに、保育園で専属の看護師になり、園内の衛生管理や感染予防の業務に携わることも可能です。
多くの場合、最も免疫力の低い0歳児クラスを担当し、園児の健康管理の役割を担います。
このほかに、特定の職場に通わず、患者の自宅を訪れて看護ケアを施す訪問看護という現場もあります。
訪問看護のほか、訪問入浴という介護サービスでも、看護師の同行が義務付けられており、看護師の活躍の場は広いと言えるでしょう。
これに加え、イベントナースやツアーナースなど、単発でコンサートや旅行といった事業をサポートする仕事もあります。
主に、非正規職員として医療現場で働く看護師が、休みを利用してこうした業務に携わっているのです。